新潟県燕三条で代表的な「鎚起技術」と「研磨技術」。
その2つの技術をもって、親子三代で製品を作り上げます。

鎚起
技術

一枚の銅板を大小様々な金槌を用いて打ち絞る「鎚起銅器」。

鎚起技術とは、一枚の金属板(銅や銀など)を叩く作業で硬くなった板を焼く作業*1 を繰り返すことにより、
板~皿を経て、袋や筒へと形を成形していく技術です。
一つの製品には何万回もの叩く工程と金属本来の化学変化を用いた着色、漆によるコーティングにより、工業製品と違った、一つとして同じ物がない、お客さまだけの一品となります。
作られる製品の多様さも魅力の一つで、日用品として使用するヤカンや急須などの茶器、ぐい呑みやカップなどの酒器から、花瓶やオブジェなどの美術的な作品まであります。
銅の持つ金属イオンが水やお茶の味を柔らかくする働きがあると言われています。
内側は手作業による錫メッキで、電気メッキより層が厚く、表面の突起によりビールの泡がクリーミーになります。
素材が金属のため、ガラスや焼き物の器と異なり、落として壊れることがなく、使い方によっては、お客さまからお子さま、お孫さままで、代々受け継いでいただける品物となります。

*1 この作業を焼き鈍し(なまし)といいます。

一打一打に魂を込める。
世界で一つだけの逸品。

鎚起銅器の歴史は江戸時代初期頃に和釘を作ったことから始まったと言われています。元禄年間(1688~1703)に越後の間瀬銅山が開かれると、良質な銅を使い、燕では銅器の生産が行われました。銅器づくりは鎚起という、一枚の銅板を大小様々な金づちを用いて打ち絞る技法で、継ぎ目のない銅器がつくられます。この技術は江戸時代中期に仙台の銅器職人により、燕に伝えられました。
その後、鎚起の技術は脈々と受け継がれ、明治時代に入ると日用品の枠を超えて彫金技術を取り入れ、美術工芸品の要素が加わりました。
急須や花瓶、美術品など長い時間をかけて味わいを増す銅器は長く愛用されていて、日常のなかになくてはならない製品となっています。

地域産業とともに
発達・発展してきた”磨き”の技。

研磨

お気軽にご相談ください。

椛澤研磨では、ハウスウェア、カトラリーの研磨から始まり、研磨の対象は多岐に渡ります。

素材も、銀や銅・真鍮やアルミなどの非鉄金属、ステンレスなど、あらゆる素材を研磨いたします。
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